「パーソナルジムは安全?」
「パーソナルジムなら怪我はない?」
このような疑問をお持ちではないでしょうか。
ジム初心者や運動が苦手な人は、ジムに通って怪我をしないか不安な人もいるでしょう。
怪我が不安な人は、パーソナルジムを検討しているかもしれません。
パーソナルジムは、プロのトレーナーがマンツーマンで指導してくれるジムです。
トレーナーが付きっきりで見てくれるのであれば、怪我なくトレーニングに取り組めると期待できるからです。
そこで本記事は、パーソナルジムでの怪我について解説します。
パーソナルジムなら怪我のリスクは下がるのか、そもそもどのような怪我の原因があるのか。
怪我をしないための対策も含めて、詳しく紹介します。
ジムに通いたいけど怪我が不安な人、パーソナルジムでの怪我のリスクが気になる人は、ぜひご一読ください。
この記事はこんな方におすすめ
- パーソナルジムでの怪我のリスクが気になる
- パーソナルジムで怪我しないための対策が知りたい
- 怪我した場合の損害賠償請求についての情報が欲しい
目次
パーソナルジムなら怪我の危険性は下がる
パーソナルジムは、スポーツジムと比べて怪我の危険性は下がります。
プロのトレーナーがマンツーマンで指導してくれるため、無茶なトレーニングをすることがありません。
スポーツジムの場合、基本的に1人でトレーニングします。
もちろんマシンの使い方や器具の使い方は、スタッフさんに聞けるでしょう。
しかし、パーソナルジムのようにつきっきりでサポートしてくれるわけではありません。
バーベルを使ったトレーニングをしたくとも、怪我をしないか心配で挑戦できない人もいますよね。
パーソナルジムなら高負荷のトレーニングであっても、プロのトレーナーがいるので安全に取り組めます。
パーソナルジムだからといって絶対に怪我がないわけではない
注意したいのは、怪我の危険は0になるわけではない点です。
スポーツジムで1人でトレーニングするよりは、はるかに怪我の危険は下がるでしょう。
それでも、怪我の危険は少なからずあります。
トレーナーの目が行き届かなかったり、突発的なアクシデントが発生したり。
何かの拍子で怪我してしまう危険はあります。
パーソナルジムで怪我をした事例もある
実際、パーソナルジムで怪我をした事例はあります。
独立行政法人 国民生活センター「「パーソナル筋力トレーニング」でのけがや体調不良に注意!」がパーソナルジムにおける怪我について参考になります。
パーソナル筋力トレーニングでの危害(怪我)は、2017年度以降の約5年間で105件寄せられているそうです。
報告された主な事故や怪我を下記に抜粋しました。
- パーソナルトレーナーの指示によるトレーニングで腰にしびれや痛みを生じた
- パーソナルトレーニングジムでバーベルを持ち上げる動作により腱板(けんばん)損傷
- 専門知識を持たないと思われるトレーナーから指導を受けて腰痛が悪化
プロのトレーナーがサポートしてくれると言っても、怪我が発生している事実はあります。
しかも、危害の情報によれば、専門知識を持っていないと思われるトレーナーもいるようです。
こうした情報を踏まえると、怪我のリスクとトレーナーのスキルの関連性を考えずにはいられません。
いずにれせよ、「パーソナルジムだから絶対に怪我はない」と思わず、自分自身でも安全には注意しましょう。
食事制限にも危険は潜んでいる!
「「パーソナル筋力トレーニング」でのけがや体調不良に注意!」の危害情報は、直接的な怪我ばかりではありません。
危害の事例の中には「パーソナルトレーニングジムの食事制限で上半身に湿疹が出た」との報告があります。
トレーナーの食事指導を受けて、糖質を完全にカットした影響から湿疹が出たとの内容です。
つまりはトレーニングによる怪我だけでなく、食事指導による危害も発生しているわけです。
とはいえ、最近の食事指導では糖質をカットしないところも多くあります。
食事指導=糖質カットではないので、ご安心ください。
ただ、無理な食事制限が危険なことには変わりないので、自分の体調の変化には十分に気をつけてください。
パーソナルジムでの怪我はトレーナーとのコミュニケーション不足が原因?
パーソナルジムでの怪我には、どのような原因が挙げられるのでしょうか。
先ほども参考にしました独立行政法人 国民生活センター「「パーソナル筋力トレーニング」でのけがや体調不良に注意!」には、怪我の原因についても言及しています。
怪我や体調不良が起こった人の半分以上は、「トレーナーとのコミュニケーションが取れていないことがあった」と感じていたそうです。
そのうち「過大な動作や過大な負荷だと思ったが、トレーナーの指示どおり続けていた」と回答している人が多くいます。
要するに、負荷が高すぎると思いつつも、トレーナーの指示に従ってトレーニングを続けてしまったわけです。
他にも「トレーナーの指示がよく分からなかった、または指示に誤りがあったと思う」などの声もあります。
相手がトレーナーゆえに、違和感を抱きながらも言い出せない。
まさに「トレーナーとのコミュニケーション不足」が、パーソナルジムにおける怪我の原因になっているわけです。
パーソナルジムで怪我をしないために自分ができること3つ
せっかくパーソナルジムに通っても、怪我をしてしまったら元も子もありません。
トレーナー任せにするのではなく、自分自身でも怪我をしないように注意しましょう。
怪我防止のためにできる3つのポイントを紹介します。
- 過去の怪我や持病について正確に伝える
- 少しでも異常を感じたらすぐに言う
- トレーナーの指導内容で不明点があったら質問する
それぞれ詳しく解説します。
過去の怪我や持病について正確に伝える
無料カウンセリングなどトレーナーと話す場面で、過去の怪我や持病を正確に伝えましょう。
トレーニングプランの組み立てから、実際のトレーニングを実施する上で非常に重要な情報だからです。
たとえば、過去に膝に大きな怪我をしていた人がいたとします。
それを知らずに、膝に高負荷がかかるトレーニングをしてしまったらいかがでしょうか。
過去の怪我が再発してしまう可能性もあるでしょう。
また、怪我に限らず持病も伝えることで、トレーナーはより安全なプランを提案できます。
人によっては、長時間のトレーニングが厳しい人もいるからです。
安全・安心にトレーニングするためには、利用者の状態をトレーナーに正確に知ってもらう必要があるわけです。
「今は問題ないから、昔の怪我のことは言わなくていいかな」と思わずに、ささいなことでも必ず事前に申告しましょう。
少しでも異常を感じたらすぐに言う
トレーニング最中、異常を感じたらすぐにトレーナーに言ってください。
先ほども書いた通り、プロのトレーナーとはいえ利用者の体や状態を完全に把握できるわけではありません。
利用者の状態によっては、安全なトレーニングであっても負担を強いてしまうでしょう。
ですので、違和感や異常を感じたなら、迷わずに申告してください。
感じた異常が勘違いなら、ラッキーだっただけです。
最悪のケースは、異常を気のせいだと思って怪我につながってしまうこと。
少しでも違和感を覚えたら、遠慮せずにトレーナーに伝えましょう。
トレーナーの指導内容で不明点があったら質問する
トレーナーの指導内容をきちんと理解できないまま、トレーニングすることも危険です。
いくらトレーナーが指導していても、利用者が誤ったフォームで勝手にトレーニングすれば怪我の危険は高まります。
「動かし方がよく分からない…」
「どこの筋肉に効くトレーニングなんだろう…」
何のためのトレーニングで、どのように動かすかを理解していれば、怪我のリスクは格段に下がります。
反対に、よく分からないままトレーニングしていると怪我の危険も高まります。
「トレーナー任せでいいや」と思うのではなく、不明点はきちんと解消していきましょう。
相手はプロのトレーナーですので、恥ずかしがらずに素直に質問してください。
パーソナルジムで怪我をしたら損害賠償を請求できる?
結論から言うと、ケースバイケースのようです。
パーソナルトレーニングおける損害賠償請求については、フランチャイズ本部の法律相談「スポーツジム・フィットネスクラブ よくある質問と回答」が参考になります。
参考情報によれば、ポイントとなるのは「ジム側の過失の有無」です。
要するに、パーソナルジム側の指導ミスによって怪我をしてしまった場合は、損害賠償請求をできる可能性が高いとのこと。
ジム側の過失が認められる場合には、いくら利用規約に損害賠償に応じないことが書いてあっても、無効になると考えられるそうです。
仮に損害賠償請求が認められるとなった場合、いくら請求できるかもケースによって異なります。
いずれにせよ、パーソナルジムで怪我をしてしまったら、原因がジム側の過失にあるのか確認しましょう。
損害賠償を請求する際は、弁護士などしかるべき専門家に相談すべきです。
パーソナルジムで怪我をしないために|ジム選びから確認したい3つのポイント
パーソナルジムで怪我をしないためには、ジムの選び方も重要です。
質の低いジムを選んでしまうと、適切な指導を受けられないばかりか、怪我につながってしまう可能性もあります。
ここで紹介する3つのポイントをもとに、質の高いジムを選びましょう。
- 無料カウンセリングまたは体験でトレーナーの経歴を確認する
- 入会前に必ずトレーニングプランを確認する
- 怪我をした場合の補償内容を確認する
1つずつポイントを解説しますので、参考にしてみてください。
無料カウンセリングまたは体験でトレーナーの経歴を確認する
パーソナルジムの無料カウンセリング、もしくは体験時に「トレーナーの経歴」を必ず確認してください。
実績のないトレーナーのもとでは適切なトレーニングができず、怪我のリスクが高まるからです。
怪我の事例でもあった通り、トレーナーの中には専門知識を持っていないと思われる人もいます。
トレーナーによる指導を強みとするパーソナルジムで、知識や技術のないトレーナーがいるとは考えたくはありません。
しかし、現実には「専門知識がないのでは?」と疑ってしまうトレーナーがいます。
だからこそ、トレーナーの経歴を確認する必要があるわけです。
カウンセリングや体験時に、自分の担当となるであろうトレーナーの経歴や実績を確認しましょう。
過去にどれくらいの人数を指導してきたのか、知識や技術はどのように培ってきたのか。
さらには、トレーナー資格の有無も含めて確認してみてください。
複数のジムとトレーナーを比較して、レベルの高いトレーナーのいるジムを選びましょう。
入会前に必ずトレーニングプランを確認する
トレーナーの経歴とともに、トレーニングプランも事前にチェックしてください。
ほとんどのパーソナルジムでは、無料カウンセリングなど入会前にトレーニングプランを提示してくれます。
利用者の目標や過去の運動経験などの情報をもとに、トレーナーが目標達成に向けた最適なトレーニングプランを組みます。
事前にトレーナーから提示されたプランについて、無茶な内容になっていないかを確認しましょう。
過度な負荷が設定されているなど、トレーニングプランが適切な内容になっていなければ、怪我のリスクは高まります。
とはいえ、トレーニング初心者の場合、トレーナーから提示されたプランが適切か判断するのは簡単ではありません。
可能であれば、複数のパーソナルジムで無料カウンセリングを受けましょう。
パーソナルジムごとに、トレーニングプランを提示してくれます。
複数のトレーニングプランを比較して、トレーニング頻度や1回あたりの時間、トレーニング内容などの要素をもとにジムを選びましょう。
パーソナルジムの無料カウンセリングについては、下記の記事でも解説しています!
怪我をした場合の補償内容を確認する
最後に、怪我をした場合の補償内容も確認しましょう。
問い合わせフォームや無料カウンセリングで、必ず質問してください。
多くのジムは、怪我の補償について記載しています。
しかし、中には「怪我の責任については一切負わない」としているところもあります。
怪我をしてから、補償がないことに気づいても時すでに遅しです。
怪我の補償は、必ず事前に確認しましょう。
また、その際にどのようなケースであれば、補償となるのかならないかを聞くことをおすすめします。
怪我の責任に関して、「故意または重過失がない限り、責任は負わない」と書かれていることがあります。
故意はともかく、重過失とは具体的にどの程度の過失なのかいまいちイメージがしづらいです。
過失の基準はジムによって異なる可能性もあるので、基準についても事前に確認しておくべきです。
まとめ
ここまで、パーソナルジムでの怪我について解説してきました。
パーソナルジムはトレーナーが寄り添ってサポートしてくれるため、スポーツジムよりも怪我のリスクは低いとされています。
そうは言っても、怪我する危険は0ではありません。
トレーナー任せにせず、ご自身でも以下3つのポイントに注意してください。
- 過去の怪我や持病について正確に伝える
- 少しでも異常を感じたらすぐに言う
- トレーナーの指導内容で不明点があったら質問する
万一、パーソナルジムで怪我をしてしまったら、トレーナーやジム側の過失であるかを確認しましょう。
その上で、弁護士や消費生活センターに相談してみてください。
僕がパーソナルジムをおすすめする理由はこちら!